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「巡りあう者たち」~screenⅩⅠ・影~

~惑星ニューデイズ・ガーディアンズ支部~

支部内に入った1本の電話。

にわかに支部内騒がしくなる。

「ルン!?ルンなのか!?」

支部長、パレスティンが通信機の前で声を張り上げる。

「すいません、連絡がとれなくて・・。」

ルンの声には張りがない。

「全員大丈夫か?」

「私たちは、全員はぐれてしまいました。

天体は、電磁ネットに引っ掛けるまでは成功したんですが・・・。」

ルンは口ごもる。

「どうした?」

「そこからナノトランサーを起動しましたが、出力が足りず、破られました。」

「なんだって!?」

しかし、彼女の中に疑問が生まれる。

もし失敗していたら、すでにこの惑星に天体は衝突しているはずだ。

だが、何も起こってない。

「ルン、その後天体は?」

「少し、軌道がずれました。

そのおかげで、ニューデイズは助かりました。」

いい報告のはずなのに、相変わらずルンの声は暗い。

まだ、何かあるようだ。

「ルン、その天体の軌道のデータを送れるか?」

「はい、今送ります。」

すぐメインコンピューターにデータが送られる。

「よし、A班は至急そのデータの分析を。

B班は引き続きルンたちの居場所の特定を。

C班は外部の通信を相手してくれ。」

矢継ぎ早に指示を送るパレスティン。

普段は飄々してる彼女だが、こういう時の行動は誰よりもすばやい。

躊躇がなく、迷いを感じさせない。

それは、そのまま部下への信頼へと繋がっていく。

「ルン、お前はすぐ支部へ戻れ。」

「しかし!スス達が!!」

「こちらがすぐに見つける。

お前が下手に探し回って、お前まで行方知らずになったらどうする?」

「そうですね・・・・すいません。」

「お前の気持は分かる、だからこそ・・・」

「パレさん!大変です!!!」

部下の一人が声を張り上げた。

「なんだ?」

「軌道のデータなんですが、このまま行くと・・・。」

そのデータを見て、パレスティンは驚愕した。

「こ、こいつは!!」

~惑星パルム・ガーディアンズ支部~

「シャノンさん!ニューデイズ支部から連絡です!!」

小柄な女性が大声で叫ぶ。

「なんだポムポム!!今連合軍のことで・・・。」

シャノンと呼ばれた渋めの男は別のところと通信しているようだ。

「通信の主はパレスティンさんですよ!!」

「  !!  」

シャノンの表情が一変した。

「すぐ変わる!少し待っていろ!!」

シャノンは通信機の前で一言謝ると、すぐ通信を切った。

「よし、ありがとう。

おそらくデータが送られているだろう、メインコンピュータにアクセスしてくれ。」

「了解!」

ポムポムはすばやくコンピューターの前に座り、慣れた手つきで操作しはじめた。

「こちらシャノン、パレ・・・久しぶりだな」

「ええ、けど今は昔話している場合じゃないわ。」

通信機の向こうの声は極めて真剣だ。

「だろうな、例の天体・・・・作戦はどうだったんだ?」

「天体を別空間に飛ばすのは失敗したけど、

軌道がそれたので、何とか直撃は避けたわ。」

「そうか、なら良かったじゃないか。」

一安心する。

「・・・・そろそろデータは確認したかしら?」

「え?」

ポムポムの方を見る。

「シャノンさん・・・・これ・・。」

シャノンは通信機から離れ、画面に近寄った。

画面にはコロニーと3惑星と、例の天体が写っていた。

異空間から現れた天体の、最近までの軌道がでている。

現在はすでにニューデイズから大きく離れているようだ。

「ここ最近のこの軌道から分析し、

今後の軌道を計算すると・・・。」

ポムポムがコンピューターを操作すると、画面の天体が動き出した。

ゆっくりと弧をえがき。

たどり着いた先は・・・。

自分たちの住む、パルムだった。

~惑星パルム・草原~

草原に落ちた一つの金属の塊。

落ちたまわりはクレーターようにへこんでた。

「こいつは~特ダネだ!!」

ニャンコが早速カメラで撮影を始めた。

「すごいですね~・・・・。なんだろ?あれ。」

チョチョがクレータの真ん中の金属の塊を見つめる。

「むむむ!宇宙船の脱出ポッドかな?」

ニャンコが近寄る。

「あ、危ないですよ!!」

と、言いつつチョチョも近づく。

「く!ロックがかかってるな・・。」

ニャンコがトビラを開けようと躍起になっている。

「おらぁ!!宇宙人め!!さっさと出て来い!!」

トビラを蹴飛ばすニャンコ。

しかし、反応がない。

「誰もいないのかな?」

「つまらんな・・・。これでタコみたいな奴が出てきたらおもしろかったんだが。」

ニャンコがトビラに向かってツバを吐くと、

それと同時に人が出てきた。

「うわっぁぁ!!」

「出た~~~~!!!!!」

ニャンコが飛び上がる。

「う、宇宙人だわ!本当にいたんだ!!」

チョチョの目が輝く。

「え?待って!おれ人間だってば!!」

「なんだ、つまらないの・・・。」

あっという間に輝きは消えた。

「だれ?あんた?」

ニャンコが警戒心を見せる。

「なんていえばいいのかな。

とりあえず、名前はギンジローだ!」

「知ってる?」

「ううん、どっかの3流コメディアンじゃない?」

「おれは一般人だ!!」

ギンが赤面して言う。

「一般人が、なんで空から降ってくるんだ!!

メリーポピンズか!?」

「ニャンコさん、それだと傘がないと・・・。」

「く!!まぁ、いいや。

あたしはニャンコ、こっちの赤いのはチョチョ。」

ニャンコが白い歯を見せて笑う。

色黒なので、いっそう白く見える。

「よろしくね。」

チョチョも微笑む。

こちらは可憐な少女といった感じ。

「あ、よろしく。」

「で、なんで空からふってきたんだ?」

「え~と・・・。

宇宙船にいたんだけど、色々あって・・・。

なんか脱出しちゃった・・・そんな感じかな?」

ギンはうまく思い出せなかった。

なにしろ、あんなに慌しかったんだから。

「ふむ、`大変だった`ってことか。」

「ニャンコさん、それじゃ聞いた意味が・・。」

「ふ、気にするでない。」

ニャンコが朗らかに笑う。

その笑みは、どこか親しみがあった。

「で、ここはどこで、あんた達は何を?」

ギンも問う。

「は?」

「いや、だからここはどこかって・・・。」

「ニャンコさん、この人空から来たからわかんないですよ。」

チョチョが説明する。

「ああ、そう言う事か!

んーと、

ここはパルムに草原で・・・・、あたし達は珍獣のレポートで来たのさ。」

「珍獣?」

「珍しい、獣って意味よ。」

チョチョが説明する。

「それは分かります!!」

「ここでなにやら人を遥かに凌ぐ、

ゾウをも越えるでかさの4足歩行の動物が発見されているのだ!」

ニャンコが写真を取り出す。

そこには恐ろしくでかい、マンモスのような動物が写っていた。

しかし、ピンぼけが激しく、辺りが真っ暗で不鮮明だ。

「あの、これは本物なんですか?

何か別の、岩とかじゃ?」

ギンは写真の謎の物体を指差す。

「多分!本物だ!」

ニャンコが誇らしげに言う。

「わたしもそれは違うと思うんだけど・・・。」

チョチョは少し困った顔をする。

「それより、レリクス行ったほうが珍しいものがありそうな気がするんですけどね。」

チョチョが遠くある、巨大な岩の方を見る。

岩に大きな穴があいており、まるで洞窟のようになっている。

「レリクス?」

ギンもその洞窟の入り口を見る。

「古代文明の遺跡の総称をそう呼ぶの。

1年前、世界を揺るがしたSEED事件でたくさん発見されたの。」

チョチョが遠い目で話す。

「SEED事件って、そのレリクスと関係が?」

「詳しくは知らないけど、SEEDはA・フォトンというものに引き付けられるの。

そして、レリクスにはA・フォトンが充満している・・・。

つまり、SEEDが飛来するところはA・フォトンが密集している場所。

すなわち、レリクスとなるのよ。」

「レリクスは目立たないとこにあるけど、

SEEDはお空から派手に来るだろ?

SEEDが落ちた場所に行くと、よくレリクスが発見されたもんだよ。」

「だから、SEED事件はレリクスに関係があるのか。」

ギンが少し考え込む。

SEED事件・・・。

これは1年前各惑星を襲った謎の宇宙生物がおこした事件だ。

この銀河系で知らない人はいないだろう。

「たしか、おれの村は大丈夫だったような・・・。」

たくさんの人、動物、自然が多大な被害にあい。

死にいくものもたくさんいたという。

「SEED事件って、もう終ったはずですよね?」

「うん、3惑星が一斉に封印装置なるものを起動し、

SEEDのみを全て異空間に飛ばしたやつだね。」

「そのおかげで、今やSEEDは全然見ないもんな。」

チョチョとニャンコがなつかしそうに語ってる。

「にしても何もいないな~。

いるのはそこらへんにいるおとなしい原生生物ばっか。」

「ニャンコさん、そのほうがいいじゃないですか。」

「いやいや、何か拍子抜けって思った訳よ。」

ニャンコが微笑する。

「レリクスか・・・・。」

ギンがレリクスを見る。

不気味な雰囲気が漂っていた。

それはどこかで感じたものでもあった。

「もう撤収しようかな。」

ニャンコが呟くと、突如地面が震え出した。

大地を揺るがす、大きな地震だ。

「地震!?それも・・・でかい!」

3人は立っていられなった。

ギンは、ふとレリクスを見ると、

そこから紫色の、ヘドロのようなものが岩を突き破って飛び出してきた。

「なんだあれ!?」

ヘドロが地面に着くと、そこの草花はあっという間に枯れていった。

草原が、どんどんヘドロによって侵されていく。

「なんだあのヘドロは!?」

ニャンコも驚いく。

すると、1匹の原生生物にヘドロがぶつかった。

一瞬、動きが止まり、死んだのかと思ったが。

紫色のオーラをだしながら、その姿形を変えていった。

ひ弱な豚だったその原生生物は、

あっというまにマンモスのような巨大な生物となった。

「あれが、例の珍獣!?」

チョチョが叫ぶ。

ニャンコは写真と見比べているが、どうやらそうらしい。

揺れがおさまり、その珍獣はこちらを見ていた。

「おい、これってやば・・・・」

ニャンコが弱音を吐く前に珍獣は猛スピードで突っ込んできた。

「逃げろ!!」

~惑星パルム・レリクス内部~

「騒がしいな・・・。」

オルガはレリクス内に流れる不穏の空気を感じ取っていた。

そして、何かが自分に迫っているいることも薄らながら感じていた。

「嫌な予感がする・・・、急ごう。」

不安にかられながら、走り出す。

このレリクスの調査はもう随分長い事やっている。

何せ、中がまるで一つの小国のようになっているからだ。

そして、組織の任務により探していた鍵は、

影も形もなかった、ガセだったようだ。

走っていると、今までで見なかったサソリのような原生生物が現れた。

「こいつは?」

いあ、どこか見た所がある、

しかし微妙に姿形が違う。

そのサソリは、鋭い鉤爪を剥き出しにして飛びついてきた。

「・・・とろいんだよ。」

軽く横にかわし、そのまま後ろを見ずに脇から銃で打ち抜いた。

倒した原生生物は、

紫色の灰を出しながら消えて行った・・・。

「おい・・・こりゃぁ、SEEDじゃねえか。」

オルガはSEEDが死ぬとき、紫色の灰をだして跡形もなく消えることを知っていた。

「なんでSEEDが?それもこんなところで?」

すると、後ろから手を叩く音が聞こえた。

振り向くと、

黒のキャストが、なめらかな白髪を揺らめかせながらこっちへ近づいていた。

「ご名答、今のはSEEDだ。」

そういうって不敵に笑みを浮かべる。

「誰だ?あんたは?」

銃を突きつけ、威嚇する。

「君はEhか・・・。俺は、そう、同盟軍だ。

名はガオウ。

もっとも、名前などなにも意味を持たないが・・・。」

「今のは、あんたがSEED化させたのか!?」

「驚いたかい?

そうりゃあそうだろうな。

SEED化し、なおかつそれを操ることができるのは、

自分たちだけだと過信していたんだじゃないかな?

うん、過信していただろうね。」

オルガに人差し指を突きつけながら、静かに言う。

「・・・・・・・どうやったかは知らないが、まさか操られるとは・・・。」

「ふふふ、気になるかい?気になるだろう。

折角だから、君に見せてあげよう・・・。」

その黒の白髪キャストは地面に手をつけた。

「本部、コードネームS-001を・・・。」

衛生から呼び寄せる巨大武器、SUVウェポンを呼びだした。

しかしそれは、一般に見られる巨大レーザーや、ガトリングではなかった。

大きな、つぼみ状態の「花」だった。

色は真っ黒の、不気味な雰囲気が漂う花だった。

その花が咲き開くと、中から紫色のヘドロのような物体があたりに散乱した。

それは、このレリクスの外まで飛び出していた。

「な!なんだこいつは!?」

ヘドロを必死でかわすオルガだが、

足元にせまったヘドロをかわすために跳躍した時を狙われてしまった。

無防備なところに、ヘドロが直撃する。

「うあっ!」

とっさに顔をかくすが、体中に浴びてしまった。

「ククク、浴びたな・・・。」 

口元を歪ませるガオウ。

「さぁ、もだえ、苦しみがいい・・・。

そしてその先にあるものを・・・

わが眼前にさらけ出せ!!」

しかし、オルガはいたって平気そうなそぶりをしている。

体についたヘドロを取り除いている。

「・・・・・・な、何も起こらないだと?」

ガオウは驚いた。

「バカな!もしや貴様はキャストなのか!」

「いいや、人間だよ。

ただあたしたちは、普通の人間じゃないだろうね。」

突如、オルガの体から紫色のオーラがでる。

「そのオーラ・・・まさか・・・。」

思わず、ガオウは怯んだ。

「なんであたし達が生物のSEDD化および、その隷属をできるか知ってた?」

「まさか、お前等自身が!」

「そう、自由にSEED化できるのよ。」

オルガの体から黒い光がでると、そのまま彼女の体は変わっていった。

顔つきはかわらないが、背中には羽が生え、手は片方が3枚刃の剣になっていた。

もう片方の手の平には小さな穴が空いていた。

そして、腹部分に小さな球状の青いゼリーのようなものがあった。

「・・・行くよ。」

そう小さく言い、あっという間に姿を消した。

強い脚力と羽の羽ばたきから生まれる機動力は、

常人の目では追えないスピードだった。

しかし、ガオウも同盟軍の最先端技術の結晶のキャスト。

その高性能なスコープはオルガの速さについていってた。

オルガの剣と、ガオウの斧がぶつかるたびレリクス内は大きく揺れた。

一瞬でも気を緩めれば、死が待っている。

2人の斬撃がぶつかり合い、後ろに跳ねあう。

「まさか、あたしの速さについていける奴がいるとはね・・。」

「お前こそ、なぜSEED化して正気を保っている?」

「ふん、答える義理はないね!」

そう言うと、穴の空いた手を突きつけた。

すると、そこから何かがでた・・・

そう思った瞬間、ガオウ体に銃弾が打ち込まれていた。

「ぐぉぉぉ!!」

思わず片膝をつく。

「さすがに、今のは避けられないか・・・。

ふふ、なにせ音速弾だからね。」

オルガは煙をだす左手を見せ付ける。

「く、この程度の銃弾・・・・。」

立ち上がろうとするが、体に力が入らない。

「やめときな、今のはあたしの「気」をめいいっぱいだして撃った弾。

撃つのは1発が限界だけど、その威力は相手の生命力を大きく奪う。

キャストでもね。」

「おのれ!生意気な女め!!」

悪態をつくガオウ。

「女だと思って甘く見ると、痛い目にあうってよく分かったでしょ?」

そう言い、ガオウに剣を振り下ろす。

両断されるガオウ。

だが彼の体は、そのまま黒い霧のように消えてしまった。

「え?」

困惑するオルガ。

後ろから、低い声が聞こえる・・・。

「・・・勝利を確信し、油断したな。」

振り向いたその刹那、ガオウの冷徹な刃が腹のゼリー部分を貫いた。

「あぐ!!」

オルガはなす術もなくそのまま倒れた。

元の体に戻って。

「い・・・今のは・・?」

「・・・・・・影。」

「え?」

「君の影に入ったのさ。

それが、この鍵の力さ。」

そう言い、手に持つ黒い円盤を見せる。

「そ・・んな、同盟軍が・・・鍵を?」

「これはあるオリジナルから作り出された人工のもの。

鍵の力はないものの、兵器としての力はある。」

「そんな、技術が・・・?」

「甘くみていたのは、君の方だったな。」

ガオウはそう言い捨て、立ち去った。

「・・・・・・・安らかに死ね。」

静寂に包まれるレリクス。

自分の鼓動だけが馬鹿みたいに大きく聞こえる。

死ぬのかな・・・あたし・・・。

最早、声もでない。

そのまま意識は、無へ行こうとしてた・・・。

これが、死の境地ってやつのなのかな。

目の前は真っ暗。

落ちていく自分。

ふと、光が見えた。

上から、優しい光が・・・・・。

「オルガ!!」

声が、聞こえる。

「聞こえてるのか!起きろ!!」

小さく目をあけると、見慣れた男がいた。

「・・・・ジロー?」

「良かった、死んじゃいねぇな!」

ジローがいた、1週間前組織から飛び出したと聞いていたけど。

「なんで・・・?」

「腹の出血がひどいな・・・とりあえずこれで我慢してくれ。」

ジローは着ていたジャケットで止血をした。

「ガオウと、戦ったのか?」

「 !? 」

「さっき会ったよ、奴に。

意味深なこといってすぐ逃げやがったが。」

「・・・ジロー・・・・あたしはもうダメだ。」

「何言ってるんだよ!またいつものようにに元気になって・・・・。」

そこで言葉が止まった。

彼女の左手に、穴が空いていた。

半SEEDになる時しか空かないはずなのに。

「ヘルブラスト時に、急所を突かれることがどういうことか、

知っているはずだ。」

「そんな・・・ウソだろ・・・。」

「現実から、逃げちゃだめだ。

あたしは、死ぬ。

そして、完全SEEDとなる。

理性は失い、あんたを襲うだろう・・・・。」

「待てよ!SEEDになっても、俺等なら大丈夫だろ!!」

「大丈夫じゃなかった事を、あいつが証明したじゃんか。

今、あいつがどうなったかはわからないけど・・・。」

「なんでだよ・・・。」

ジロー両手に握りこぶしを作り、地面を何度も、何度も叩いた。

「ちくしょう!!・・・ガオウ!!」

怒り、憎悪ばかりが膨れ上がる。

レリクス内は、ジローの地面の叩く音だけがむなしく木霊する。

「・・・行け、ジロー。

もう半時もない。」

ジローはオルガを見る。

仰向けになり、顔は真っ青だ。

「・・・・・・・・・・・誰だ逃げるかよ。」

そう小さく、呟いた。

同じ頃、ギンたちがレリクス内に逃げ入っていた。

       =NEXT=

「巡りあう者たち」~screenⅩⅡ・解放~

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