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「巡りあう者たち」~screenⅦ・彗星~

今までのお話は(゜▽゜)ノコチラで。

~ニューデイズ・ガーディアンズ本部・12号病室~

「・・・・・・・・。」

黒いキャストが目を覚ますと、そこは暗闇だった。

どうやら、ベッドの上にいるらしい。

「・・・ん・・・・ここは?」

起き上がろうとするが、体がきしみ、言う事を聞かない。

「やっと、起きたか。」

隣から機械音が聞こえる。

見ると、暗闇の中で2つの目が黄色く光っていた。

けどその光は、明るくない・・・。

どこか、暗い光だった。

「・・・誰だ?」

思わず、問う。

「迎えにきたぞ、にっぱ。」

その声は無機質に、低く響いた。

「え?・・・・にっぱ・・・・・?」

彼は困惑する。

「そうだ、思い出したか?」

にっぱ・・・懐かしい響きがする。

にっぱ「・・・あなたは?」

「グラだ。」

にっぱ「・・・・・・・・・グラ?」

これもまた、どこか懐かしい感じがする。

グラ「まったく、まだ思い出せていないのか。」

あきれた口調で、少し困ったような声をだした。

にっぱ「記憶のデータが・・・おかしい・・・。」

にっぱは頭をさすって言う。

グラ「何かのショックによる一時的なものだろう。

     とにかく、緊急な事体だ。

       ここは、お前の出番なのだ。」

そう言うと、グラはにっぱに手を差し伸べた。

グラ「共に戦おう。」

~モトゥブ・裏スペースポート~

太陽はまだ昇り始め。

その朝焼けに目を細めている1人の女性がいた。

彼女にとって、その朝焼けは眩しすぎるのかもしれない。

目がしょぼしょぼしている。

また今日と言う一日が始まる。

うた「ふぁぁ・・・。まだ眠いなぁ・・・。」

彼女は深く目を閉じ、帽子をとって大きく伸びをした。

銀色のショートカットの髪が風に揺れる。

遠くから声が聞こえる。

レイズ「うたぁぁーーーーーー!!

      準備できたから行くよーー!!」

青髪の、ヒューマンの女性が船の近くで手を振っていた。

うた「うん!今行くよ~!」

うたは走り出す。

このスペースポートは、

彼女らのような海賊が使う、非公式の場所だ。

そのため、ここには屋根もなく、

機材もなにも無い。

一つあるとしたら。

無法者達の活気だ。

うた「ねえライス、船長ってあたしの知らない人なの?」

うたが船の近くについて、ライスに話かけた.

その船は、大きなウィングを4枚搭載し、

それぞれに大型のフォトンブースターが付いている。

小型砲台も4つあり、

大型のキャノン砲も1つあるので、戦闘もお得意だ。

ライス「うん。オルガさんがいなくなちゃってから、

     めっきり人手が減って困ってたんだけど、

      新しくできたファミリーと一緒になったの。」

ライスが船に続くワイヤーを出しながら言った。

うた「たしか~・・・アセルスだっけ?」

うたが少し頭をかしげる。

ライス「そうそう。アセルスファミリーって言うの。

     その人達に船を修理してもらったんだけど・・・

     これがすっごくうまい人達でね、

     あっという間に終わっちゃったのよ。」

ライスがワイヤーにつかまって、上にあがる。

うたもそれに続く。

うた「うへぇ~、そんなにすごいのか~。

   でもさ、なんでレイが船長にならなかったの?」

うたが不思議そうに言う。

ライス「あたしは、オルガさんの代わりにはなれないよ。

    それに、前に副船長をやって、

    もうやりたくないって思ったの・・。」

ライスが、少し視線を落として言った。

うた「そう・・・分かった。」

船に乗り込む2人。

入り口は狭く、大人1人がやっと入れる大きさだ。

入り口を通ると、廊下が左右に続いており、

右へ行くとコクピット。

左は動力室や、倉庫などに繋がっている。

ここの壁は灰色を基調に、青の線が所々入っている。

気付くと、目の前でワイヤーを引いてたらしき人が、

ワイヤーに足を絡ませて転んでいた。

赤い、キャストの女性だ。

フロン「いてて・・・し、しまったぁ・・・あっ!

     もしかしてオルガファミリーの方ですか!!?」

彼女はこちらに気付くと、興奮した口調で話し掛けてきた。

ワイヤーは足にグルグル巻きのままで。

ライス「元ね。昔の話よ・・・。」

ライスが素っ気なく言う。

フロン「わぁ、オルガファミリーと言ったら

     海賊で知らない人はいませんよ!!!」

フロンは両手をにぎって興奮している。

うた「う~ん、そうなのかな?」

うたには自覚がないようだ。

首をかしげている。

フロン「そうですよ!

     でも・・・・・・・。」

フロンが口ごもり、目線が泳ぐ。

フロン「三ヶ月前、船長が行方不明になった時に、

      解散したって聞いてました。」

うた、ライスの表情が曇る。

うた「それは・・。」

アセルス「フロン!!なにしてるの!?

     もうすぐ出発だよ!!」

コクピットの方から、黒いキャストの女性が現れた。

フロンに怒鳴った後、彼女はうた達に気付く。

アセルス「あ、ライスさん、うたさん、おはよう!

      こいつは、フロン。

      ドジな奴だけどよろしくね!」

アセルスは明るく、快活に言った。

レイズ「アセルスさんが船長だから、

     あたしらのことは呼び捨てでいいですよ。」

ライスが半笑いしながら言った。

うた「うん。うちもうたでいいよ~♪」

アセルス「OK!じゃあ、あたしの事もアセルスでいいからね!

            これからよろしく!!」

そう言って、二人と握手をした。

アセルス「コクピットの方にも、

      アウクソ-とミスティって言う凄腕のパイロットがいるから、

       そいつらもよろしくね♪」

すると、船内にスピーカーが響いた。

アウクソー「キャプテン!準備完了です!

       いつでも出発できますよ~!!」

アセルス「お、噂をすれば。

        よっしゃ!じゃあ行くよ!!」

アセルスとフロンは早足で去っていった。

と言っても、フロンの足にはまだワイヤーが巻かれていたので、

数歩歩かないうちにまた転んでしまった。

うた「元気な人だね~。」

うたがニタニタしながら言う。

ライス「うん、でもあたしらも負けてないよ。」

ライスも、ニヤニヤしながら言うと、

フロンのワイヤーを解くのを手伝った。

うた「うん、そうだね。」

うたも手伝おうとすると、ふと、後ろに何かの気配を感じた。

うた「 !? だれ!?」

ハッとして振り返る。

しかし、そこにはなにも無かった。

ライス「ん?どうしたの?」

うた「気のせい・・・かな?」

ライス「え?」

ライスが心配そうな顔でうたを見る。

うた「ううん、何でもない。」

少し腑に落ちない表情をして、彼女はライス達とコクピットへ向かった。

~ニューデイズ・オウトクシティ・

       ガーディアンズ本部・訓練室~

そこは少し薄暗い小部屋。

周りは薄い紺色の壁で覆われている。

ギン「ぅぅぅううむおおおりゃあああぁぁん!!」

奇妙な叫び共に、

ギンの手から小さい風の塊がヒョロヒョロでてきた。

GF「時速、ざっと10kmね。大きさはビー球と同等。」

そばにいる長髪の女性がハッキリ言った。

魔法使いの様なローブを身にまとっている。

ギン「うひぃー!

   なんか、あのときの様なつよい風がでないな・・・」

ギンは包帯でグルグル巻の右手を見つめる。

無論、中には鍵が仕込んである。

GF「これは推測だけどね。

   ギンジロ君が、戦闘の時にうまく風を起こせたのは、

    危険を感じて本能的に、無意識にやったからだと思うの。」

女性は冷静な口調で続ける。

GF「だから、危険じゃない今は、

   やり方が分からず、うまく風が起こせないんだと思うの。

    ま、杖があれば風なんて簡単に起こせるけど。」

そう言うと、彼女は杖をだし、軽く振った。

目の前に小さなつむじ風ができる。

ギン「おおおお!!!

   さすがガーディアンズNO、1のフォース・・・

    これぐらい朝飯前ですか・・。」

ギンが感服する。

GF「そりゃぁ、伊達にこの名前を名乗っている訳じゃないんだから♪」

GFとは、ガーディアンズフォースと言う、ガーディアンズの中で

NO、1のフォースに与えれる称号だ。

彼女はその略称、「GF」と周りから呼ばれてる。

ギン「うーん・・・本能か~。

   あの時必死だったから何考えてたんだか

    思い出せないや。」

ギンが苦笑いしながら言う。

GF「分かってるって♪

    だから、思い出させてあげる♪」

GFが笑顔で杖を頭上へ構える。

ギン「え。

    ええええええええええ!!!

     ちょっとまってぇぇぇぇぇぇぇ!!!」

GFの目が鋭くなる。

GF「天地に挫せ!火葬竜!!」

呪文の詠唱と共に、GFの杖に赤い光が集まり、

それは大きな炎の竜を生み出す。

GFが杖を下へ振り下ろすと、

竜はギンへ突進していった。

ギン「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

思わず両手を前に出して防御の姿勢をとった。

すると、彼の右手からすさまじい風が起きた。

それは、彼を包む盾となった。

炎の竜が衝突する。

風と炎が押し合う。

すさまじい力がかかり、足が震える。

しかし、手に渾身の力を込めると、

風の威力が増し、炎の竜をかき切った。

竜は小さな灯火になりながら消えていった。

それとほぼ同時に風も消えていく。

ギン「はぁ・・はぁ・・・・・・。

    ちょっと!!!!

     殺す気ですかーーーーー!!!!??」

ギンが半泣きしながら叫ぶ。

今だ心臓が激しく波打っている。

GF「できたじゃない♪」

GFは満面の笑顔で言った。  

ギン「・・・・・・・・・・ぁ・・・・・・・・・。」

またしても「無意識」だった。

ギン「あのぁ、無意識だと・・・分からないんですけど・・。」

おそるおそる言う。

嫌な予感がしていた。

GF「あら。じゃあもう一回ね♪

  今のは15分の1の威力だったから・・・。

   次は10分の1ね♪」

笑顔でまた杖を構える。

ギン「え!?

   

   あの!!「心の準備は?」とか聞かないんですかー!?」

ギンが慌てふためく。

予想は的中した。

そこに、1人の男が乱暴に部屋のドアを開けた。

すす「GF!任務・・・・」

すすはにっこりと杖構えるGFと目が合い、

凍りついた。

まだ魔法は発動されていないのに。

すす「GF!!待て!!

    俺が悪かった!!!

    あれは事故なんだ~~~!!」

すすが両手をパーにして慌てる。

GF「ちょっと!!

   いったい何と勘違いしてるのよ!!

   それに、任務ってどうしたの?」

GFが笑いながら言う。

すす「あ!そうだ!任務だ!!

    街の駄菓子屋で暴力事件が!!」

GF「・・・・・・何それ、そんなんで出動するの?」

GFの目が細くなり、あからさまな「嫌な顔」になった。

すす「それが・・・そこの女性キャストの店主が、

    客ともめてるらしいんだ。

     それで収集をつけるために・・・。

     そういえば、なぜかコージが嫌な顔してたな。」

すすの目が泳ぐ。

GF「はぁ、分かった。さっさと終わらせましょう。」

GFがため息をつく。

すす「それと、30分後にミーティングルームらしいぞ。

    なにやら、大変な任務があるらしい。」

GF「え?つまり30分で終わらせろって言うの?」

今度は「やる気のない顔」になった。

すす「今、色々ごたごたしてるから人手が足らないんだよ!

    とにかく、俺は武器強化失敗で暴れてる客の鎮圧。

    コージは迷いネコ捜索。

    るんは夫婦ケンカ鎮圧。

    GFは駄菓子屋鎮圧って決まったからよろしく!」

そう言うと、すすは嵐のように去っていった・・・。

部屋の中に妙な沈黙が流れる・・・。

GF「まったく。じゃ、悪いけどあたし行くね。」

GFが杖をナノトランサーにしまいながら言う。

ギン「はい!色々教えてくれてありがとうございました!」

ギンは深く頭を下げた。

GF「どういたしまして、じゃね♪」

去っていくGFを見届けた後、

ギンは思った。

ガーディアンズって[なんでも屋]だな、と。

ギン「さて、じゃあクロのとこ行こうかな。」

そう言って、彼も部屋を後にした。

~ニューデイズ・オウトクシティ・中央街~

クロは街を観光していた。

クロ「この、街の中心の流れる清らかな水・・・

   そしてこの落ち着いた雰囲気・・・・

    たまらない。

    完璧、だ。

    

    そして、あの噴水も心が洗われるようだ~。」

クロが目を細めて噴水を見ている。

ここは、あの戦いがあった場所だ。

地面の所々にくぼみが出来ている。

クロ「はぁ、あの時は死ぬかと思ったぜ、まったく。」

すると、噴水の前にある寺院から誰か出てきた。

茶髪の・・・少し背が高い・・・。

クロ「  !?  ユイーー!!」

彼は笑顔で叫んでいた。

女性はそれに気付く。

ユイ「あ!クロ~~~~!!」

ユイも笑顔でこたえる。

彼等は走って、丁度噴水の前で止まった。

クロ「良かった!!無事だったんだな!!」

クロが頬を紅潮させて喜ぶ。

ユイ「うん。色々あったけど、助けてくれた人もいたから

    何とか無事だったの!」

ユイも、久しぶりの再開に歓喜する。

ユイ「とにかく、緊急避難所にいなかったときは心臓が、

    本当、止まるかと思った・・・・。」

ユイの目は潤んでいた。

クロ「お、おれも、ユイのことがずっと心配だったよ。

   あ、おれたちはガーディアンズの宿舎にいるんだ。」

クロが少し得意げに言う。

ユイ「うそ!?すごいじゃん!!

   あ、ってことはギンもいるのね♪」

ユイが驚き、うれしがった。

クロ「うん、あいつも無事だよ。

 

   まだ本部にいるのかな?」

ユイ「なんだ、最初本部に行った時調べておけばよかった~。」

ユイが苦笑いしながら言う。

クロ「あれ?本部に来たの?」

クロが不思議がる。

ユイ「うん。

   

   ハルルさんって言うすっごい優しくて強くて美人な人がいてね!

   その人に助けられた人を本部にとどけたの。

   ガーディアンズが病院もやってるとは驚いたな~♪」

ユイが感服して言う。

クロ「なるほど。

   そのハルルさんって人はガーディアンズなの?」

ユイ「ううん。なんか個人団体なのかな?

   人探ししているみたい。」

クロ「ふ~ん・・・。

   あ、そうだ!せっかく初めて本島に来たんだし。

   そこらへん見て回ろうよ!!」

クロが手を出して言った。

ユイ「いいけど・・・。ギンはいいの?」

クロ「あいつはなんだか特訓しているみたいだからさ、

   邪魔しちゃいけないから、後で行くことにしようよ。」

クロがユイの手を引いて言った。

ユイ「え?あ、うん。」

ユイは少し戸惑いながらついていった。

  

クロ「そこにヨウメイって言ういい店があったんだ~。」

2人は歩いていった。

ギン「・・・・・・・・・・・あれれ?

    クロのやつ、ここらへんにいるとかいいながらいないじゃん!」

2人が行ってしばらくした後、

ギンが噴水まえでウロウロしていた。

ギン「あのやろう・・・。

    さては地元のかわいこちゃんにナンパして成功したのか?

     それともまさか逆ナン!?

       いやまて、おれがされてないのに・・・

        そんなバカな・・・・・・・・・。」

想像を膨らませるギン。

ふと、遠くに見慣れた人影が見えた。

大通りを歩くその姿は、

白い、キャストで・・・女性のようだ・・・

ギン「あれ?・・・あれは、てぃらみす・・・さん?」

ギンは、後を追って走りだした。

~オウトクシティ・ヨウメイショップ~

クロ「これこれ!この剣かっこいいよな~。」

クロがショーウィンドの剣を見て言った。

ユイ「ふむふむ。34万メセタね♪」

クロ「高いな・・やっぱ・・。」

ユイ「ありがとう、クロ♪」

クロ「え?えええええ!?ちょ、ちょっと無理だよ!!

  ・・・・・・・・・・34メセタなら(ぼそっ」

ユイ「ん?」

クロ「あ、なんでもない!」

そういうと、また辺りをウロウロし始めた。

少し落ち着きが無いようだ。

クロ「・・・これなら、この400メセタの剣ならかえる!」

クロがなにやらブツブツつぶやいてるのをよそに、

ユイは、ふと店のドアを見た、

金髪の長身の女性が店を出て行くところだった。

ユイ「あ・・・・・ハルルさん?」

思わずユイは後を追っていた。

クロ「この剣くださーい。

    ん?

     あれ!?ユイどうしたの!?」

クロは、店を出て行くユイに驚く。

後を追おうとすると。

店員「お客さま、代金は?」

店の店員がニッコリ笑って言った。

クロ「・・・ちっ!」

クロがコインをカウンターに叩きつけて走っていった。

クロ「釣りはいらねーーーーーーー!!!」

疾風のごとく店を去っていった。

コインを見る店員。

=50メセタコイン=

店員「・・・・・・・・足らない。」

~オウトクシティ・ガーディアンズ本部・

           ミーティングルーム~

ガーディアンズ達が円をえがいて立っている。

大きな窓、コンピューター、本棚がある部屋。

窓からは街が一望できる。

パレスティン「集まったようね。」

大きな椅子に座っていた女性が立ち上がり、話し始めた。

彼女の背は低いが、どこか貫禄がある。

コージ「おい・・・GF。

    ずいぶんボロボロだな・・・。」

コージがやつれているGFを心配する。

GF「ええ・・・。あの店主、強すぎ・・・。」

GFがため息まじりに言った。

コージ「分かるぜ、その気持、とっても分かるぜ!!」

コージが腕を組んで、何かを思い出している。

パレスティン「時間ないので簡潔に言う。

        今この惑星にある天体が接近している。」

杖をとりだし、部屋を暗くして、

地面にあるホログラムを起動させた。

浮かびあがったのは、まるで深海魚の頭ような物だった。

緑の目みたいなものがたくさんついており、

キバのような物がむきだしになったいる口。

後ろはトゲトゲしている。

パレ「これは、先日コロニーから撮影されて物だ。

   この天体がニューデイズに接近しており、

   早ければ明後日には衝突する。」

るん「明後日!?」

すす「それに、この冗談みたいな形しているのが天体なのかよ・・・。」

るんとすすが驚愕する。

パレ「そう、彗星のように突然宇宙空間に現れたんだ。

    そして我等は、この天体からニューデイズを守る。」

パレスティンは鋭い目つきで言った。

コージ「一体どうしろと?破壊するんですか?」

コージが問う。

パレ「破壊すると、恐らく多くの破片が落ちくるので危険だ。

    そこで、数機のシャトルを使い、

    電磁ネットを張る。」

すす「そんなもので止めるきか!?」

すすが驚く。

パレ「ああ、だから電磁ネットにナノトランサー機能を仕込むんだ。」

るん「ナノトランサーって・・・。」

GF「うん、物質を異空間へ飛ばす、

  あたしたちが普段からバッグのようにつかっているものだけど、

  それを巨大化させ、この天体ごと異空間へ飛ばそうって訳ね。」

GFが冷静に分析する。

 

パレ「そう、シャトル4機を使い、ひし形の電磁ネットを張る。

   そこへ天体突っ込んできたら、ナノトランサーを起動させる。

    それしか、解決法はないだろう。」

パレスティンが机のコンピューターを起動させる。

パレ「明日の明朝・・・それが出発の時刻だ。」

「了解!!」

ガーディアンズ達が口を揃えて言った。

パレ「では、それまで各々しっかり準備しておくように。

            では、解散。」

部屋が再び明るくなり、彼等は部屋を出て行った。

~オウトクシティ・スペースポート~

ニューデイズの中でもっとも大きいスペースポート。

全体的に白い建物で、そこら中に大きな電光掲示板があり、

各シャトルの行き先、出発時刻などがたくさん流れている。

ここには、たくさんの人が行き交っている。

仕事や旅行、留学などに来ている人。

再会を喜ぶ人。別れを悲しんでいる人。

これから行く場所に、希望で夢を膨らませている人。

逆に、不安を抱え、緊張している人。

ここには、色とりどりの人が溢れてる。

そして、彼は[再会]を理由に、ここに来ていた。

ギン「はぁ・・はぁ・・確かにここに入ったのを見たんだけどな・・。」

ギンはてぃらみすらしき人物を追って、ここまで来ていた。 

しかし、ここへ入った行ったのを最後に、見失っていた。

ギン「くそ~。どこいちゃったんだろ?」

ギンが立ち往生していると、アナウンスが流れ始めた。

内容は、次のフライトで、しばらくどこへも渡航ができなくなる。

といった内容だった。  

ポート内が騒然としている。

ギンは電光掲示板を見た。

15分後のパルム行きから下の便が、全て消えていた。

ギン「え?なにが起こってるんだ・・・?」

彼も驚く。

すると、耳元で・・。

ユイ「わっ!!!!」

ギン「ヒャァァァァァァァ!!!!!!」

驚き、思わず叫ぶギン。

近くにユイが笑顔で立っていた。

ギン「び、びっくりしたな~。

   って!無事だったのか!!」

びっくりしながらも、喜ぶギン。

ユイ「まあね~♪

   ギンも今ので元気そうなのがわかって良かった♪」

ユイがまだニヤニヤしている。

ギン「そりゃあ、あんなことされたら誰でもビックリするよ。」

ギンが苦笑いしながら言う。

ユイ「えへへ。

    ところでさ、ここに長い金髪で、

     長身の美人の人こなかった?」

ユイが身振り手振りイメージを伝える。

ギン「え?・・・う~ん、多分見てないと思うな~。

    あ、おれも人・・・いやキャスト探してるんだけどさ、

    白くて、背は・・・普通のキャストの女の人見なかった?」

ギンも大体のイメージを想像していう。

ユイ「う~ん、ごめん。見てないと思う。」

ユイが困った顔で言う。

ギン「そっか、さてどうしようかな・・。」

ギンがあれこれ考えてると、

遠くから聞きなれた声が聞こえた。

クロ「あ!!ユイ~~!!

   ・・・・っと、

   なんだ、ギンか。」

クロがこちらに向かって走ってくる。

ギン「てめぇ!!

    なんだそのどうでもいいような言い方は!?

     大体どこほっつき歩いてたんだよ・・・。」

ギンが腕組みしながら言う。

すると、クロは恐そうなビーストの男の人にぶつかって転んだ。

スペード「なんじゃわれぇぇぇぇ!!!!!!

     どこに目ぇつけとんじゃぁー!?

      背中か!?耳か!?それとも足の裏かー!?」

ぶつかった男はすぐさま反応した。

クロ「ひぃぃぃ!!ご、ごめんなさい!!!」

超弱腰でクロが必死に謝る。

スペード「この超特注、ボアボアスーツの羽毛が2本、

     抜けちまったじゃね~か~!!!

     貴様!!オウトク湾に沈めたろかぁぁ??!!」

男がたたみ掛ける。

クロ「ま、まってください!!

    あの、これは事故であり決して意図的では・・。」

クロがなんとか弁解しようとする。

スペード「知るか~~~~!!      

      いつもならここで骨だけにしてもいいんじゃが・・・

       今はあいにく時間がない!あばよ!!!」

彼は嵐のように去っていった。

ギンとユイがクロの所に寄る。

ギン「あはははは!

   おまえもついてないな~。」

ギンがケラケラ笑っている。

ユイ「しっかり前を見て走ろうね♪」

ユイが、まるで小学生を相手にするように言った。

クロ「あぅ。今日は厄日だ。」

クロが落ち込む。

ギン「まぁ、そういう日もあるさ、元気だせよ。

   ・・・・・・・あれ?」

ギンが、3番ゲートへ続く入り口を見て言った。

ユイ「 ? どうしたの?  

      あっ!!」

ユイがギンの目線を追って、何かに気付いた。

クロ「え?何?」

クロもその方向を見るが、何もない。

ギン「やっぱり、今あの入り口に入っていった人が、

   ユイが探してた人なんだな!」

ギンが真剣な顔で言う。

ユイ「うん!間違いないよ!」

ユイが3番ゲートへ向かって走りだした。

ギンとクロも後に続く。

ゲートの上に、「パルム行き、最終便」と書かれている。

クロ「え?もしかして・・・その、ハルルさんだっけ?

    がいたのか?」

ユイ「うん。多分間違いないと思う。」

ユイたちが3番ゲートに着くと、

ゲートの両脇には係員の人がいた。

ギン「こういうのってさ、パスポートってやつが必要なんだろ?」

ギンが2人に聞くと、

クロ「そりゃそうでしょ。」

クロがはっきり言う。

ユイ「パスポートってどうやってもらうの?」

クロとギンが同時にかぶりを振った。

ギン「大体、金もないよ。」

ギンが一番問題な所を言う。

 

ユイ「あ!そっかぁ~、どうしよう・・・。」

ユイが考え込む。

クロ「大体さ。これに乗って大丈夫なの?

   パルムって、行ったことないしさ。」

クロが心配そうに言う。

ギン「まぁ、なるようになるさ!

   とにかく、おれが探している人もこれに乗っている

   可能性が高いから、おれは行く!!!」

ユイ「うちも♪ハルルさんが気になるし。」

クロ「え?・・・これじゃあおれも行くしかないじゃん!!」

クロが嫌々ながら言う。

ユイ「別に、嫌ならいいよ♪」

ユイがニッコリ笑う。

クロ「あ、いえ、すいません。行きたいです。

      行かせて下さい!!」

やけくそだ。

ギン「じゃあ、そこの係員がどいたら一気に突っ込むよ。」

ギンが、右手をポートの中央にある大きい電光掲示板に向けた。

ギン「下に人はいないな・・・・。」

クロ「え?・・・おまえ・・まさか・・・。」

ギン「ふ~・・・。」

深く目を閉じ、深呼吸する。

ギン「はっ!!」

目を見開き、手に力を込めた。

右手から野球ボールほどの大きさの風の塊が飛んでいく。

それは、電光掲示板に当たり、爆発した。

ギン「ビンゴ♪」

大きな音をたてて、掲示板が落ちる。

あたりは悲鳴と驚きの声で騒然となった。

あちこちから係員が飛んでくる。

もちろん、3番ゲートの係員も。

ギン「行くぞ!」

がら空きになったゲートへ突っ込む。

ユイ「なんて乱暴な・・・。」

クロ「まぁ、ちゃんと安全確認したからいいか・・。」

2人も驚きながらギンに続く。

しかし、後ろから怒声が響いた。

係員「あっ!!そこの3人!!止まりなさい!!」

ギン「やべっ!急げ!!」

3人は走るスピードをあげた。

長く続く通路、後ろから係員が追ってくる。

ユイ「どうしよう!このままじゃ追いつかれる!!」

ユイが慌てる。

3人は曲がり角を曲がると、少し大きな広間に出た。

クロ「あっ!あれに隠れよう!」

クロが指さした先には、大きなコンテナが、

台車にたくさん積まれていた。

ユイ「でも、あれって開くのかな?」

ギン「開くよ!」

ギンが鍵をコンテナに向けた。

鍵の真ん中の小さな真珠が輝くと、

コンテナから「カチャッ」と音が鳴った。

クロ「もしかして・・・空いたのか?」

クロが、コンテナにたどり着くやいなや蓋を開けた。

クロ「うわっ!開いている。」

クロが驚く。

ギン「早く中へ!!」

係員が、曲がり角をまがって広間に来た。

係員「・・・どこへ行った?」

係員はコンテナを調べるが、

開かない。

係員「くそっ!逃げ足が速い奴らだ!」

係員がさらに奥へと走っていった。

コンテナの中では、3人が一緒に詰まっていた。

クロ「なんで・・3人・・一緒なんだ?」

クロはギンに押しつぶされている。

ギン「そりゃあ、しっかり鍵閉めるためさ。」

ギンが平然と言う。

ユイ「ギン、もっとそっちつめて♪」

ユイは一番上にいる。

ギン「OK~。」

ギンがさらにクロを押しつぶす。

クロ「な!・・・おぶっ・・・ち・・・く・・・・そ・・。」

クロが何やらごにょごにょ言っていると、

突如台車が動き出した。

ギン「え?なんだなんだ?」

ユイ「なんか動いてるよ!!」

驚く彼等。

台車が向かう先は、

パルム最終便だった。

~海賊船エクスカリバー・船内~

船はニューデイズに向けて真っ直ぐ進んでいた。

コクピットにうた、レイズ、アセルスがいる。

今は高速ワープ中なので、操縦はいらない状況だ。

うたがコンピューターを見て驚いている。

うた「ねえ、今ニューデイズから船がくるんだけど、

   それが最終便みたいだよ。」

レイズ「え!?随分早いね。」

レイズは画面を覗いて驚く。

うた「理由は分からないけど、その便でニューデイズだけじゃなくて、

   全惑星がしばらく渡航禁止になるみたい。」

アセルス「そりゃあ、珍しいね。」

アセルスも画面を覗く。

レイズ「とにかく、それがターゲットね。」

アセルス「そうね。記念すべき初の獲物!」

アセルスとレイズが不敵に笑う。

うた「なにか事故でもあったのかな・・・。」

うたは1人考え込んでいた。

その時はまだ、彼女等は気付いてなかった。

宇宙空間を超高速で移動する船。

その遥か後方に、

さらに高速で接近してくる一つの天体を。

次回・「巡りあう者たち」~screenⅧ・防衛戦~

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コメント

ふむふむ
今回もまたおもしろかったです♪
いっぱい膨らんでますねぇ~
ギンちゃんの後に小説書くのプレッシャーだなぁ・・・

投稿: ユイ | 2007年2月16日 (金) 23時15分

おう?
グラつぅことはまた出るのか?w
「暗闇の中で2つの目が黄色く光っていた。」
う~ん ちと訂正かな?
まー どーでもいいけどねぇ
俺のキャラは一つ目のグリーンの目だからね^^;
まあ、ヘルメットのせいで目が見えないのは仕方が無いけど

ついにギンさん覚醒(?)したかな?w
次回楽しみにしてるよ^^

投稿: グラディエーター | 2007年2月17日 (土) 12時50分


ちょw ギンおつかれw


最近ブログの文字数も長くなってきたなw

まぁ自然と長くなるんだろうけどw

わかるおw

続きまったるぜ~まったり(・∀・)

投稿: イース | 2007年2月17日 (土) 17時14分

>ユイさん
ちょっと膨らみすぎて書くのが大変な現状ですww(つД`)←バカ
褒めてもらえてうれしいです~ありがとうございます!!(^▽^)

プレッシャーなんて大丈夫ですよ!!
僕がイ~さんの後というのですでにAUTですからww(つД;)
なんとか繋ぎやすいようにがんばります!!

投稿: ギンジロー | 2007年2月17日 (土) 19時41分

>グラちん
あ、そうだったのか・・・ごめんなさい(;++

イメージが覚えてなかったから、こっちの都合のいい様につくっちゃいましたww(゜▽゜;)

まだまだ覚醒までは程遠いですww!!
がんばります!(・U・)b

投稿: ギンジロー | 2007年2月17日 (土) 19時43分

>イ~さん
今回はつなぎの回だから、あまり盛り上がらないから必死に書いてました(つД`)

結果、こんな長ったらしいのになっちゃいましたww

次回もがんばります!!(゜▽゜)b

投稿: ギンジロー | 2007年2月17日 (土) 19時45分

>スペード「この超特注、ボアボアスーツの羽毛が2本、


       抜けちまったじゃね~か~!!!

       貴様!!オウトク湾に沈めたろかぁぁ??!!」


ちょwwww
野蛮人と誤解されるってwwwwwwwwwwww

でも実はこの後この人は物凄く紳士な事が判明して
ストーリーの鍵を握る人物になっていくんだよね?(爆)

投稿: スペード | 2007年2月17日 (土) 21時43分

えっと・・「アウクソー」かねw

投稿: ジロー | 2007年2月18日 (日) 11時25分

ほんとだぁ・・・
ギンちゃん間違えてるよぉ!

投稿: ユイ | 2007年2月18日 (日) 13時48分

>スペードさん
お初ありがとうございま~す!!(^∪^)

なんと言うか・・・エネルギッシュな人が必要だったんです!!ww(;・▽・)
だから決して野蛮人とかじゃありませんよww

紳士は別として(ぇw
鍵は全員が握っているのでww(・▽・)

投稿: ギンジロー | 2007年2月18日 (日) 14時55分

>ジロ兄者 ユイさん
あああああああああ!!!
すいません!!
「アウクソー」でした!!
指摘、ありがとうございますm(__;)m

訂正しました。

投稿: ギンジロー | 2007年2月18日 (日) 15時50分

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